【製造】2004年入社 高知県出身 T.S.

※2024年3月取材当時の内容です

―入社を決めた理由をお聞かせください。

私は工業高校出身なのですが、もともと機械を自分の手でいじるのが好きで、高校3年生の進路選択時には「手に職をつけるような仕事をしたい」と思っていました。そして、「モノづくりの盛んな愛知県働ける」「自動車関係の製造職で手に職が付けられる」という点が当時の自分の目に留まって応募することを決めましたね。また、応募時には工場見学をする機会があったのですが、従業員の皆さんが細かい操作を精密に行われている様子を見て強い憧れを抱いたのは記憶にありますね。また、ビルほどの高さがある巨大な設備が稼働しているさまも、自分にとっては壮大に感じました。

―現在はどのような仕事に携わられていますか?

成形工程で作られたローカバー(生のタイヤ)を加熱・加圧して、タイヤの最終形状を決める「加硫工程」で働いています。生のタイヤは柔らかく、タイヤ溝も入っていないのでそのままの状態だと道路を走ることはできません。この加硫工程で熱・圧力を加えてタイヤ溝を彫ることで、皆さんが普段目にするタイヤが出来上がります。主に3つの作業があり、➀ローカバーの運搬作業➁運搬したローカバーを加硫機にセットする作業➂サイズ変更時の設備調整・立上げ作業です。作業エリアが広く、仕事中は常に現場を歩いて移動するのですが、一般的な体力をお持ちの方であれば次第に慣れて頂けると思います。また、自分は班長としてメンバーをまとめる立場になるのですが、最近は入社約2~3年の方が増えており、若い方の成長に携われるという点でやりがいを感じていますね。

―これからの目標を教えてください。

現在は、班長として一つの班を任されているのですが、将来的には職場全体の管理・運営を任される職長を目指したいと思っています。ただ、加硫という工程は非常に奥深くて、18年間この工程で仕事をしている自分でも、まだまだ勉強不足と感じる場面が多々あります。そのためにも、製造工程を管理する生産技術課や設備保全を担当する工務課など他部署とも連携して知見を得ながら、自身のレベルアップに努めたいと思っています。それと並行して、今の仕事の中でより効率よく・高品質な製品を提供できるように努力して、国内工場の品質実績No.1にも挑戦したいと思っています。

―住友ゴム工業に入社して、良かったと思うことは何ですか?

海外に行くチャンスを頂けたのが印象に残っています。日本流の改善活動を海外に浸透させる一環として、約2か月間アメリカの工場に出張する機会がありました。初めての海外出張で、英語も喋れなかったので仕事が出来るのか心配でしたが、現地の通訳さんにも助けて頂き、試行錯誤しながらなんとか目標は達成することが出来ましたね。海外は分析ツール・ソフトが発達してて、その点では逆に刺激を受けたりもしました。休日も駐在員の方や現地ナショナルメンバーに観光地や食事に連れて行っていただき、仕事・プライベート共に充実した思い出になりましたね。あとは、会社内でレクリエーションイベントがあったりして、仲の良い人達や普段関りの無い方々との交流もできる機会があるのもいいところですかね。

―最後に、高校生の皆さんへメッセージをお願いします。

入社したての頃は、自分にこの作業が務まるのか心配でしたが、周りの上司や先輩が丁寧に教えてくれて自身の能力が上がり仕事も任せてもらうことが増えていきました。職場内も若い人が多く活気あふれる雰囲気だと感じています。皆さんのような若い力が活躍する環境は整っていると思いますので、ぜひ心配せずに応募してみて下さい。